● ● ● わ に の に わ ● ● ●

音楽やペット、スウィーツ、仕事、介護などを通じて、日々の色々な出来事をつらつらと書いてます。

音楽仲間の兎がめでたく師走に結婚をするということで、パーティの幹事会が開かれ、その際、ウェディングケーキ制作というミッションが私に下った。
図画工作好きの素人菓子職人にとっては非常に光栄でありやり甲斐のあるお話で、有難く引き受けることにした。

その後どんな形状にしようか、何段にしょうか、どんなモチーフを入れようかなどとイメージを膨らませていたところ、司令官(司会進行の青黄氏)から密かに、実はとあるキャラクターをモチーフに制作して欲しいという。

“なんだろう、確かコロ助(キテレツの)好きだったけな?じゃあコロちゃんかな?”などと勝手に想像。
予想は大外れでガンダムのズゴックであることを知らされた。

生憎ガンダムに不勉強な私は初期ガンダムとアムロ、シャアくらいしか知らない。
調べてみると何と複雑な構造。
司令官から参考にということで、「ズゴックの斬られるシーン」の映像が送られてきた。
これはまず実物を頭に叩き込まないとと色々なサイトにてズゴックを調査。
会社でもガンダム通の後輩に事情を聴取。
その後司令官から参考にということで、シャア専用のズゴックの模型をお借りした。

やりだすと突き詰めるB型ゆえ本当は全身を作りたかったが、マジパン(アーモンドプードルに粉砂糖と卵白を混ぜ合わせた食べれる粘土細工のようなもの)オンリーでそれを制作するのはありえたが、それではケーキカットの際にうまく切れない、ということで、それ以降検討を重ねることとなる。

まず試作第1号は、何層ものスポンジケーキと生クリームとフルーツの層に生クリームで表面を表現。
あまりにも無理があった。
私の人生に汚点を残すようながっかりした出来。
これでは世間様にお出しできない。

構想を練り直し、試作第2号は、スポンジを大きくクラッシュさせたものにフルーツと生クリームを混ぜ、それを適当な型に入れ、冷蔵である程度形状保持された時点で、今度は手で微妙な曲面などを作り、その後チョコレートコーティングしてマジパンをコーティングした。
とりあえず頭部のみ制作。


試作2

デフォルメしているものの見た目は本物に少しだけ近くなり、司令官にもGoサインを頂いたが、ズゴックの色(紫)がどう見ても美味しそうではなく、またお祝いの席にも向かない感じであったので、画像左の模型と同様のシャア専用色に変更することにした。

しかしこのズゴックの頭部の多面には悩まされた。
どうもうまくいかない。特に前頭部の傾斜具合が頭で分かっていてもそれを手で表現することが難しい。
そこから私の頭の中はAcceptの”Midnight Mover”のPVよろしくグルグルとズゴックが多方向に回転することになる。

作成中2

結局、本番はスポンジケーキ+フルーツ(洋梨・黄桃・白桃・苺・キウイ・栗)入り生クリームを何層にも重ねある程度成形し、冷蔵庫で休ませFIXされたところでチョコレートコーティングし、その上をマジパンで細工、コーティングするといった感じの上腕部以上のものを作ることにした。


作成中3

胴体部分はこんな感じで適当な大きさの紙箱に発泡スチロールで大きさを調整後、ラップを敷いて上記のものを詰めていった状態。
フルーツがいっぱい入っているでしょ?

作成中4

こちらは本番用のズゴック。
肩幅:40cm、頭囲:50cm弱、高さ:約20cm。
2つ前の写真のものに同じ要領で型に入れ作った頭部を合体させ、チョコレートをコーティング。
そして各部位色調整を終えたマジパンを適当な大きさに麺棒で伸ばし、様子をみつつ切り貼りしていく。
チョコレートコーティングの中には天板30㎝×30㎝のスポンジケーキ5枚、そして1リットル分の生クリームとフルーツがイン。

我が家の冷蔵庫(野菜室)にて翌日のお嫁入りを待ちわびる。

ズゴックが乗る土台(ケーキ)は結局のところ幅70cm、奥行50cm。
出来ればみなで幸せを分かち合いたいという意味から出席者100名で食べられるケーキを作ることにした。
今まででも最高30名分のケーキだったので3倍以上、創作意欲がふつふつと。

当たり前だがこれを運ぶにあたり、化粧箱が必要となる。

当初はアクリル板も検討したが、ケーキは温度が命!なので保冷を保つべく厚さ2cmの発泡スチロールの板を購入した。
ホームセンターで寸法さえ告げれば裁断してもらえると思っていたが、考えは甘く店員に軽くスルーされ、結局ホームセンターの場所を間借りして(空いているレジ台)裁断作業を行った。
“この子ら何してるの?”といった表情で隣のレジを過ぎていくおばちゃんたちをよそに、何食わぬ顔で黙々と作業を続けた。
そして発泡スチロールの箱は晴れの日仕様で綺麗にお化粧する必要もあったので、文具屋卸に出掛けてロールの包装紙やリボンなどを購入。
きれいな色の包装紙も見つかりひと安心。
ありがとう、シモジマ(船場の文具卸)GJ!!船場GJ!!

ケーキ自体は10kgくらいの重さがあるので、いくら発泡スチロールが2cmの厚さもあるからといって、その重みには到底耐えられない。
ということで、すのこを購入。
運搬の際も足下駄があるおかげで4人で持ちやすい。
発泡スチロールの箱を組み立て、上箱内部にはジプロックで止めた保冷剤入れを搭載、ケーキ台にはアルミ板とリボンを貼り、そして上の蓋には包装紙と大きなリボンと布、そして造花でプレゼント仕様のラッピングを施した。

ケーキ箱

なかなか可愛らしい。
しかしでかい。
ゆうに子供が遊べる大きさ。
搬送にはズゴック本体を運ぶ小さな葛篭と、土台ケーキを運ぶ大きな葛篭が必要だったので、結局2種を作成。
司令官がこの箱を見たとき大笑いしたのは無理もない。

さて、最後まで悩んだのが形状維持。
私の自宅からパーティの会場は他府県にまたがり、早く見積もって30分、普通に行けば1時間弱かかる距離なので、移動による振動で、ケーキにデコレーションする生クリームの形状が破壊される恐れがあった。
特に動物性の生クリームは温度と振動に弱い。
人生最良のお祝い事に、何か手落ちでもあってはいけない。
ということで、諸々避けなければいけない課題があり、箱の設計に関しても色々と考えたが、やはり完成したものを現地に持ち込み、ケーキカットまでの時間、現状維持できるかが非常にあやしく、また保冷に関しても保冷剤で補っても業務用の冷蔵庫ほど冷えるはずもないので、危険回避、万全を期す意味で、土台のデコレーションは当日現地入りしてからということになった。

会場のオープンからリハ開始(冒頭のセッションバンドで歌うことになっている為そのリハが予定されていた)まで2時間。一か八か。

加えて、ズゴック本体はチョコレートコーティングをした上にマジパンをコーティングしているので、内部のスポンジや生クリームに到達するまでに結構な厚みがあり、上からナイフを下ろす際に恐らくさくっと切れないのではないかということが不安点。
その勢いで土台のケーキがゆがむのではないかとも考え、結局ズゴックの真下には発泡スチロールで硬い土台を作り、衝撃に耐えられるようにした。

当日へとつづく。
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