
話は2ヶ月前に遡ります。
3月の下旬、夜中に突然入院したわが父すてっき。
3度目の脳梗塞ではないかと非常に心配しましたが、幸い大きな梗塞ではなかったので、とりあえずはほっとしたのもつかの間。
処置として点滴を始終入れているため、排尿は不可欠。
普段、夜中に3回くらいはトイレのために起きていたすてっきですが、トイレは自力で行きたい派なので、歩行にステッキが必要なすてっきは、夜間は壁づたいに這ってトイレまで行っていました。
介護パンツ(おむつ)をつけてもその中では絶対したくない派なのです。
入院した夜中、状態が落ちついたと思い、私を含めた家族は3時くらいに病院から退散しました。
そしたら数時間後に病院からの電話が。
すてっきがカテーテルも点滴もはずしました。
駆けつけたらベッドやシーツに血がとんでいました。
カテーテルが×、オムツも×、ということで、家族や看護士の説得にも関わらず、どうしてもオムツではしたくないということで、少ししか動けない身体を、フラフラになりながらベッドから降りて、個室のトイレに移動しようとするのです。
点滴は24時間だったので、つまりは尿意を24時間感じているので、すてっきが尿意を感じ、ちらっと動きを見せると、家族はその都度ベッドからトイレまで、すてっきが転倒しないように付き添い、そしてパッドやおむつなどを交換して、ベッドに寝かせると、またすぐにトイレ・・・という状況が続きました。
誤ってベッドから転倒してしまうと全てが台無しなので、結局家族で24時間体制で付き添いをすることにしました。
前述のように、すてっき自身、24時間尿意におそわれていることもあり、不眠状態が続いていますが、実際付き添っている家族も同じように24時間寝ずに見守っているわけで(付き添いベッドは設置されているものの、横になっているだけで、すてっきがゴソッと物音をさせると、すぐに飛び起きて介助)、これはかなりきついことでした。
母が腰痛を起こしているので、結局付き添いはごまんと私の2人でシフトを組むことにしたのですが、二人とも会社員なので、ずっと仕事を休むことは不可能です。
そして交互に会社を休むことにして、仕事をしながらこんな感じの地獄のようなシフトを組んでいました。
起床→出勤→仕事→病院にて付き添い→徹夜→翌日の晩まで付き添い→数時間仮眠
つまりは40数時間を起きっぱなしで、数時間のみ仮眠するといった感じでした。
高校生や大学生なら耐えうるかも知れないような過酷なサイクルです。
そしてついていないことに、病院内は非常に乾燥しているので、体調を壊し易く、結局ごまんが1週間、その後、私の順で風邪をこじらせてしまいました。
私は4月のベロニカでのライヴ前の1週間、咳が止まらなくなり、かなりナーバスになっておりましたが、幸い本番は咳で苦しむことなく臨めたのは、本当にラッキーとしか言いようがありません。(その後更に諸症状が悪化して、5月の高槻ジャズストでは本番まで声が出るかでないか、ばくちのような状態でしたが・・)
さすがに家族が体調を壊していくさまを見て、病院スタッフの方々が現在ではかなり重点的に介助してくださるおかげで、夜間のシフトはなくなりました。
介護をする側もかなり楽になりました。
暫くは会社を休みつつ、仕事がある日は仕事帰りにすてっきに会いに行くという日が続きました。
そして2ヶ月が経過し、現在は点滴もなく、すてっきも随分落ち着いてはきていますが、日によって「いい日」と「よくない日」があり、いくつかの問題は抱えたままです。
ということで、話が前後したりするかも知れないですが、これから少しづつ、すてっきのことを書いていこうと思います。
どんなに愛する家族であっても
介護というものは並大抵の事じゃありません
がんばれとか
簡単に言うつもりは毛頭ありませんが
愛するお父様の一日も早い
平癒を祈ってやみません
Jackeyちゃんに
関わる全ての人が
幸せで健康でありますように
しじみさん>
優しいお言葉、ありがとうございます。
自分を大きくなるまで育ててくれた大切な人には、ちゃんとご恩返しをしないといけないですよね。
1日でも、1時間、1分でも多く、すてっきの顔から笑顔がこぼれることを日々祈っています。